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カルボシステイン(ムコダイン)ってどんな薬?【薬剤師が解説します】

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こんにちは、しちです。

カルボシステイン(ムコダイン)

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この名前のお薬、知ってますか??
飲んだことありますか??

知らないな~、飲んだことないんじゃないかな~という方もいると思います。

実はカルボシステイン(ムコダイン)は、特に風邪の時に子供から大人まで幅広く使われている去痰薬です。

なので、名前を知らないと思った方でも一度は使ったことがある薬だと思います。

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痰切りの薬なのに、飲んでも痰が出るんだけど

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鼻水が出るから薬もらったのにこれ飲んだらより鼻水出るんだけど

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薬飲んだ方からこういった話を聞くことがあります。

このカルボシステイン(ムコダイン)はどういった薬なのか、この質問の回答になるように解説していこうと思います。

目次

カルボシステイン(ムコダイン)とは?

  • 成分名:L-カルボシステイン
  • 分類:去痰薬

カルボシステインというのが成分で、ムコダインが商品です。

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結局は同じ成分の薬になるので、この先は成分名の『カルボシステイン』で記載していきますね。

カルボシステインにはどういった種類があるのか?

  • 錠剤(250mg、500mg)の2種類
  • シロップ(液体)
  • ドライシロップ(粉薬)

カルボシステインの作用の仕方は?

カルボシステインは去痰薬と言われますが、その中でも気道粘液修復薬と呼ばれています。

細菌やウイルスが体内に侵入すると、異物を排除しようと生体防御反応が働きます。

その反応の1つで痰の粘性が高くなり、痰が絡みやすくなります。

痰や鼻水にはムチンを呼ばれる成分が入っていて、痰や鼻水がネバネバするのはこのムチンが原因になります。

カルボシステインは、痰や鼻水の中のムチン濃度を低下させる働きがあり、これによって痰や鼻水の粘度を低下させ、体外に排出しやすくしてくれます。

また、粘膜を正常化に戻したり、炎症を起こした気道を修復したりして痰を出しやすくします。

さらに、風邪などの時にカルボシステインを服用することで気道の表面に細菌などをくっつくのを妨げる作用があるとも言われています。

  • 気道粘液の正常化
  • 痰や鼻水の粘性低下
  • 細菌感染抑制

カルボシステイン(ムコダイン)は、どんな病気、症状に使われるの?

去痰薬というと、痰の絡みを取ってくれる薬なので風邪の時だけに使うイメージがあると思います。

しかし、このカルボシステインは、風邪以外の時にも活躍してくれる薬になります。

上気道炎(咽頭炎・喉頭炎)、気管支炎、気管支喘息などの去痰

上気道炎って何?って方もいると思いますが、いわゆる風邪のことです。

のどの炎症や気管支の炎症、喘息による痰の絡みの除去に使われます。

ドロッとした鼻水が、のどの方に降りていく症状があると思いますが、カルボシステインを服用することで鼻水をサラサラにして鼻水がのどに留まるのを防いでくれます。

慢性副鼻腔炎の排膿

慢性副鼻腔炎というのは、別名で蓄膿症のことです。

副鼻腔という頬、顔、目の周りの骨の空洞部分が、普段は空っぽの状態で存在してます。

この副鼻腔に炎症が長引き、ドロッとした膿が溜まっておきる症状が副鼻腔炎になります。

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臭いがするとか、頭が重いといった症状でCMやってますよね。

カルボシステインにはこの膿を排出してくれる作用があるのです。

滲出性中耳炎の排液

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥にある中耳という部分に浸出液が溜まっている病気のことです。

耳の中に膿が溜まった状態ですね。

カルボシステインは、この溜まった浸出液を排出してくれる作用があります。

カルボシステインはなんで身近な薬って言えるの?

使ってる医師が多いから

去痰薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、68.7%の医師がL-カルボシステイン(商品名:ムコダイン他)と回答した。

第2位のアンブロキソール塩酸塩(ムコサール、ムコソルバン他)は23.0%第3位のブロムヘキシン塩酸塩(ビソルボン他)は3.7%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤として選んだ。

【調査概要】 日経メディカル Online の医師会員を対象にウェブアンケートを実施。期間は2019年9月7日~11日。有効回答数は3839人。内訳は病院勤務医2694人、診療所勤務医501人、開業医546人、その他98人。

日経メディカルより抜粋

去痰薬は他にもいくつか種類があり、似たような作用を示してくれますが、風邪で受診して痰が出るというとこの薬が処方されることが多いです。

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昔ながらの薬であることや、副作用が少ないこと、子供にも使いやすいなどの理由で選ばれてるようです。

子供の薬で良く処方される薬だから

この薬には、シロップとドライシロップといった剤形が存在していて、新生児から服用することがあります

痰の症状がない子供でも、鼻水の粘性を取ってくれたり、咳するときに痰が詰まらないようにしたりと咳や鼻水といったメインの症状の治療に合わせて処方されることが多いです。

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シロップをもらった時に茶色い色していたらこの成分が入っている可能性が高いですよ。

市販薬にも入っている成分だから

病院に行かないから飲んだことないやと思う方もいると思います。

このカルボシステインは、市販されている去痰薬や咳止め、総合感冒薬にも入っていることが多いです。

カルボシステインが入っている市販薬

  • ストナ去たんカプセル
  • クールワン去たんソフトカプセル
  • 新エスエスブロン錠エース
  • ベンザブロックLプラス
  • パブロンSゴールドW錠    ・・・など

今回記載してあるのはほんの一部です。

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家においてある常備薬や、薬局で売っているものの成分を確認してみてください。

カルボシステインはどのような注意点があるの?

カルボシステインの副作用

新生児から使われることからもわかるように、カルボシステインは安全性が非常に高い薬と言われてます。

そのため、重い副作用が起きる心配はほとんどありません。

それでも薬である以上合わない方に対して症状が出ることがあります。

  • 食欲不振、下痢、腹痛、嘔吐、お腹の張り
  • 口の渇き
  • 発疹
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自分は今までで数人、この薬が合わない方を見たことがあります。

痰がなくなるわけではない

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薬飲んでるのに痰がなくならないんだけど

去痰薬という文字から、痰が消えてなくなると思われる方が結構います。

作用のところで説明したように、この成分を服用しても痰は消えません!

痰の絡みを取って出しやすくしてくれるだけです。

なので、痰を出し切るまでは痰の違和感が続くと思いますが、気長に待ちましょう。

鼻水の量はむしろ増えます

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鼻水が出るから薬もらったのに悪化したんだけど!

さきほどと同じ理由で、カルボシステインは痰の他に鼻水の粘性を取ってくれて流れやすくなります。

その為、飲む前と飲んだ後では、鼻水の量はむしろ増えます。

小さいお子様の場合、鼻水の症状訴えてこの薬だけ処方されるケースもあり、よく鼻水が止まらないと言われることがあります。

これは、鼻水を止めると痰や鼻水が絡んで詰まってしまう恐れがあるからです。

痰の時と同様に、鼻水も出し切るまで鼻をしっかりとかんだり拭き取ったりして気長に待ちましょう。

まとめ

カルボシステイン(ムコダイン)の特徴

  • 痰や鼻水の粘性を下げてくれてサラサラにしてくれる成分
  • 細菌から守ってくれる作用があると考えられている
  • 風邪の去痰以外にも、慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎に使われる
  • 6割以上の医師に使われている
  • 飲んでも痰がなくなるわけでも、鼻水が減るわけでもない

皆様の身近な薬の成分であるカルボシステインについてまとめてみました。

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少しは勉強になったとか、薬について興味を持ってくれたら嬉しいです。

また、気になる成分や薬について知りたいことがあったら聞いてください。

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