
こんにちは、はちです。
妊婦が控えた方がいいものの1つにカフェインがあります。

カフェインと言えばコーヒーのイメージありますよね?
普段からコーヒーを飲む方であれば、妊娠してもコーヒーは飲みたいですよね。
飲めなくなる事でストレスがかかってしまう人もいると思います。

妊娠中にコーヒーは飲んではいけないのかな?
答えは、NOです。妊娠中でもコーヒーを飲むことができます。
ただし、摂取量200mg以下にするのが望ましいです。
その根拠とコーヒー何杯分に相当するのかを解説していきます。
妊婦にカフェインがどう影響するのか
そもそもカフェインとは何か
カフェインは、コーヒーから抽出された成分でドイツ語が由来。
コーヒーや紅茶の苦み成分です。
コーヒーや茶葉、カカオなどに含まれる天然の成分で下記4つの作用を持ちます。
- 覚醒作用
- 解熱鎮痛作用
- 強心作用
- 利尿作用
現在は、コーヒーやお茶、チョコレートなどの他に、4つの作用を生かしたエナジードリンクや眠気覚まし商品、清涼飲料水、医薬品に添加されています。
カフェインを摂取するとどうなるか
カフェインを摂取するメリット
- 眠気がとれる
- リラックス効果
- 集中力があがる
- 疲れが感じにくくなる
- 二日酔いに効果がある など
カフェインを摂取するデメリット
- トイレが近くなる
- 夜、寝れなくなる
- 下痢、吐き気の胃腸症状
- 心拍数増加、興奮、めまい など
摂取するとこのような症状が出ることがわかっています。

コーヒーやお茶を飲んだ時を思い浮かべるとわかりやすいね。
カフェインが妊婦に与える影響
カフェインが妊婦に影響を与えるのは一定量以上摂取した時だとわかっています。

つまり少量であれば摂取しても影響する可能性はほぼないですね。
大量のカフェインを摂取した場合であれば、母体と赤ちゃんのそれぞれに影響を与えます。
母体に与える影響
カフェインには血管を収縮させる作用があるため、お腹が張ってきて、流産や早産が増える可能性があります。
また、カフェインは鉄分の吸収を抑制するので、妊婦の貧血の原因となったり、頭痛や不眠などの不調を引き起こすかもしれません。
赤ちゃんに与える影響
カフェインは胎盤を経由して赤ちゃんにも届く成分です。
赤ちゃんの内臓機能が未熟な為、赤ちゃんは体内に入ったカフェインを排出できません。
そのため、カフェインを取り過ぎると赤ちゃんの体内に溜まっていってしまいます。
体内に溜まったカフェインが、赤ちゃんに対する影響ははっきり分かっていません。
わかっていることは、発育が遅くなって低体重児や発達障害になる可能性や、酸素が送られなくなり低酸素状態になる恐れがあります。


妊婦はどのくらいのカフェイン量なら摂取可能なのか

妊婦はどのくらいのカフェイン量であれば摂取しても大丈夫なのでしょうか?
WHO(世界保健機関)は、コーヒーの摂取量を1日3~4杯までにすべきとしており、カフェイン摂取量は1日300mgを超えないようにとしています。
また、別組織のEFSA(欧州食品安全機関)は、1日200mg以下であれば胎児に健康リスクは生じないとしてます。
妊婦は、カフェイン摂取量1日200mgまでであれば、母体・赤ちゃん共に影響しない
他の組織も300mg以下としていました。
最低量である200mg以下にしておけば安心でしょう。
カフェインってどのくらい入っているのか

1日200mgのカフェイン摂取許容量だとしても、どの食品にどれくらいカフェイン量が入っているかわからないと意味がないですよね?
普段目にするものを中心に表にまとめてみました。
種類 | 100ml(g)あたりの カフェイン量 |
1杯(1本)飲んだ時の カフェイン量 |
コーヒー | 60mg | 90mg(150ml/杯) |
紅茶 | 30mg | 45mg(150ml/杯) |
ほうじ茶 | 20mg | 30mg(150ml/杯) |
玄米茶 | 10mg | 15mg(150ml/杯) |
ウーロン茶 | 20mg | 30mg(150ml/杯) |
エナジードリンク | 32~300mg | 36~150mg |
伊右衛門 | 10mg | 50mg(500ml/本) |
生茶 | 10mg | 52.5mg(525ml/本) |
生茶デカフェ | 検出せず | ほぼゼロ |
ミルクチョコレート | 30mg | 15mg(1枚50g) |
バンホーテンココア | 6mg | 12mg(200ml) |
このようにコーヒーやお茶には、カフェイン量が多く含まれています。
エナジードリンク種類によりますが、かなりの量が含まれる事も。
ここには記載してませんが、風邪薬などの総合感冒薬や、青汁やコーラなどの清涼飲料水にもカフェインは入っているので、摂取するときは成分表示を確認してください。
コーヒーなら何杯まで飲めるかというと、
200mg(許容量) ÷ 90mg(1杯) = 約2.2(杯) という計算になり、2杯まであれば許容量以下になります。

どうしてもコーヒーを飲みたいという時でも、2杯までに抑えば安心ですね。
他にもカフェイン含有品を摂取する可能性があるならもっと減らすべきです。


カフェインを取らないようにするには
最近では生茶デカフェなどの商品でノンカフェインやカフェインレス、デカフェを掲げた商品も多く見られるようになりました。
カフェインを減らすためにもこういった商品を選ぶといいと思います。
ノンカフェインのお茶として
- そば茶
- 麦茶
- ルイボスティ
- コーン茶
などがあるので、これらを選択するのもいいですね。
それでもどうしてもコーヒーが飲みたいというのであれば、カフェインレスコーヒーを選択することで、カフェインに心配せずに飲めます。

どのくらいカフェインが入っているか気になりますよね?
カフェインレス飲料に関しては、コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約・施行規則で厳密に決められてます。
カフェインレスコーヒーに関しては、カフェインを90%以上除去したコーヒーしか記載できない決まりになってます。
つまり、普通のコーヒーであれば、2杯までしか飲めないですが、カフェインレスコーヒーを選ぶと1日20杯まで飲める計算です。

そんなに飲めない!
そのために、気にせず飲めるとよく記載されています。


まとめ
- カフェインの取り過ぎは、母体と赤ちゃんのどちらにも悪影響を及ぼす可能性がある
- カフェインの1日摂取量は、200mgまでが良い(コーヒーでいうなら2杯まで)
- どうしてもコーヒーを取りたいのであれば、カフェインレスコーヒーを選ぶべき
カフェインは避けられるならできるだけ避けるべきです。
しかし、コーヒーや紅茶など普段から口にしていたものを取り上げられるとストレスになってしまいますよね。
正しい知識をつけて、量を意識すればコーヒーだって我慢しなくていいのです。

ストレスを溜めないようにして過ごしていきましょう。

